最近、「私、何にもする気がしなくって…」とおっしゃるママが増えてきています。 色々な事情があるのでしょうけれど、原因を一緒に考えていくと行きつくことが多いのは、「私、完璧になりたい」というママの思いです。 完璧主義の裏側には、「完璧であれば、過去の過ちをリセットできる」とか、「人の目が気にならなくなる」とか、「もっと愛されるようになる」という偏った考えがあるような気がします。 ちょっと、ご自分に「私が完璧なママだったら、子どもはどんな子どもに育つのだろう?」と聞いてみてください。 極論かもしれませんが、完璧な子どもはミスをしません。ミスをしないということは、何もできない・しない子なのかもしれませんし、ママを必要としない子かもしれません。そして、「完璧」とは、現実には存在しない基準なのだと気づかれると思います。 考えるのが苦手な方は、「完璧でない親であること自体が、子どもにとって最高の贈り物だ」と思って下さい。 「え!それって、何もしないことですか?」と思われるかもしれませんが、もう、すでに努力なさっているから、大丈夫ですよ。 完璧でないママは、生き生きしていてステキです!
BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会) 認定カウンセラー 前田節子