ストレスを溜めやすいタイプのママやパパは、〈与える〉ことに夢中で、〈受け取る〉ことを忘れているかもしれません。目の前にあるエネルギーは、五感(見る・聞く・触れる・味わう・匂いを嗅ぐ)によって受け取れるのです。

 たとえばわが子と触れあうとき、子どもの体のふわふわな感触を味わってみると落ち着きます。抱っこや添い寝のときも、体感を味わったり、子ども特有の体の匂いをかいでみると、ホッとします。子どもの泣き顔だって、「なんとかしなくては!」と焦らず、じっくり眺めてみると、意外に可愛くて笑えたりするものです。

 イライラが止まらないのは、たいてい、頭ばかりがフル回転して、五感が機能していないときです。食べるときは、しっかり味を感じてみる。お風呂では、お湯の感触やシャンプーの香りを味わってみる。掃除や食器洗いの時も、作業に専念してみる。こんなふうに、今この瞬間の目の前の世界を、五感を働かせながら過ごしていると、いつのまにかストレスが減っていくから不思議です。

 子育てをしながら、家事をしながらの、〈ながら自分癒し〉をぜひ試してみてください。

 

子育てカウンセラー 萩原 光