「おもちゃがほしい!」「お菓子、もっと食べたい!」「まだ家に帰りたくない!」などと子どもにイヤイヤ言われたとき。「だってしかたないでしょう。あのね…」と一生懸命ダメな理由を説明しても全然納得してくれなくて、ママの方がくたびれてしまった、ということはないですか?
「どうしてわかってくれないの!」と思うとき、イヤイヤっ子の心を理解するには「失恋(=自分の思い通りにならないこと)」をイメージしてみるといいかもしれません。
「彼は他の人のことが好きになったんだから、しかたないでしょう」などと理由を説明されても、そうそう簡単には納得できませんよね? 子どもも同じで、自分の思い通りにならないことはわかっている。でも、思いが通らないときのモヤモヤする気持ちを自分ではどうにもできないのです。
イヤイヤ期の子どもの毎日は、いわば日々「失恋」の連続です。魅力的なおもちゃに失恋、大好きなお菓子に失恋。もっと遊びたい公園に失恋……。子どもの心の中には、大好きなママの言うことを「ウン」と素直に聞きたい気持ちもあるのですが、あまりにも未練心が大きいので、自分を通そうとする「イヤイヤ」のほうだけが目立ってしまうのです。
日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美