幼児期はすべてのことが遊び感覚で楽しめてしまう時期。親もいっしょに片づけながら、スッキリした心地よさや楽しさを体験させて、お片づけのクセをつけていきましょう。
たとえば、お片づけタイムになったら、子どもの好きな曲を流して「この曲が終わるまでに、おもちゃ箱に入れちゃおう」「競争だよ。よーい、どん!」。こんな小さな工夫をプラスするだけで、お片づけがめんどうなものから楽しい時間になります。
そして、子どもがお片づけをしたら、できたことをことばにしてほめてあげましょう。「いい子だね」のような漠然とした言い方ではなく、「○○できたね」と具体的な事実を言うことが大事です。ミニカーをおもちゃ箱にしまえたら「ミニカー、きれいに片づけたね」、お菓子の袋をゴミ箱に捨てたら「テーブルの上がスッキリしたわ」と、できたことを具体的にほめるのがポイントです。小さなことでも認めてもらえれば、達成感を感じてやる気につながります。
また、子どもは親に喜んでもらうのが好きなので、「コップを流しに持っていってくれたのね。助かるわ」「靴をそろえてくれてありがとう」「スッキリしたね。うれしい!」と、ねぎらいや感謝の気持ちを伝えるのもおすすめです。
NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか